会長挨拶

第44回日本頭蓋顎顔面外科学術集会
会長 杠 俊介
(信州大学医学部形成再建外科学教室 教授)

テーマ「その山を越えろ」
皆様にとって、今、目の前にそびえる「山」とは何でしょうか。

このたび、第44回日本頭蓋顎顔面外科学術集会の会長を拝命いたしました。本学会の前身である日本顎顔面外科学会が設立された1983年は、私が信州大学に入学した年でもあります。伝統ある本学会を主催できることを大変光栄に思い、この機会をいただけたことに会員の皆様へ心より感謝申し上げます。

2014年に松尾清会長のもと開催された第23回日本形成外科学会基礎学術集会以来、12年ぶりに信州で形成外科関連の全国学会が開催されます。会場も同じく長野県松本市のキッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)です。

今回の学術集会のテーマは、山の国・信州にちなみ「その山を越えろ」といたしました。頭蓋から顔面、頸部に至るまで、人の自己表現や感覚受容の中心部について語り合う本学会では、部位や機能ごとに乗り越えるべき多様な課題に直面しています。探究者の皆様は、それぞれの課題克服のため日々研鑽と議論を重ねておられることでしょう。皆様の前には、常に越えなければならない「頭蓋顎顔面の山」がそびえているはずです。今回の学術集会では、皆様それぞれにとっての「立ちはだかる山」「登っている山」「越えた山」「次の山」について多くの話題を持ち寄り、活発な議論を通じて課題解決のための「山登りチーム」を作っていただきたいと願っています。

特別講演では、わが国で初めて眼瞼下垂症手術を行った信州高遠町出身の内田孝藏先生について、東京慈恵会医科大学形成外科名誉教授の内田満先生にご講演いただきます。また、米国における小児頭蓋顎顔面外科については、Ann & Robert H. Lurie Children's Hospital of Chicago形成外科教授の山田朗先生にご講演いただきます。さらに、海外招待講演として、頭頸部領域の脈管奇形についてKyungpook National UniversityのHo Yun Chung先生にもご講演をお願いしています。

学術企画以外にも、小澤征爾氏をはじめとする名指揮者がタクトを振ったホールでの音楽企画も計画しております。紅葉、新蕎麦や果物、日本酒やワインなど、秋の信州の魅力もお楽しみいただけますよう、教室員一同、鋭意準備を進めております。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。